12月9日(土)から東京・六本木の「森アーツセンターギャラリー」で始まる展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」。その開催に向けたオリジナル企画がおもしろい!




展覧会を音や創作で予習ができるオリジナルコンテンツ!

ファッションブランドのコラボレーションやオリジナルグッズなど、今なお世界中のひとびとに愛されている画家、キース・ヘリング(Keith Haring)。彼は1980年代のニューヨークを中心に、地下鉄駅構内やストリートといった場所にアートを落とし込むことで、社会へ強いメッセージを発信し多くのアーティストやひとびとに影響を与えた。
そんな世界的アーティストの作品が堪能できる展覧会「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」が、12月9日(土)から東京・六本木の「森アーツセンターギャラリー」で始まる。

この展覧会では、版画シリーズ「イコンズ」といったキース・ヘリングを象徴する作品から、大型の作品までおよそ150作品が集結する。彼が人類の未来と希望をキッズたちに託したアートを間近で体感できる貴重な展覧会だ。

そこで今回紹介したいのが、開催直前を控えて発表されたオリジナルコンテンツ。まずは、「心が震えるアートの話をしよう」をテーマにTikTokをはじめさまざまな媒体でアートの魅力を発信している動画クリエイター「耳で聴く美術館」(Avi)が展覧会のアンバサダーに就任し、展覧会の情報を発信するとのこと。来場前にチェックしておけば展覧会がもっと楽しくなるはず。

「耳で聴く美術館」(Avi)
TikTok :@mimibi301
Instagram:@art_room301
YouTube:https://www.youtube.com/@mimibi.art301

続いてはダッズ世代に注目してほしい。キース・ヘリング本人とも交流のあった音楽プロデューサーの藤原ヒロシが、展覧会に向けて“ヘリングの時代”をテーマにスペシャルプレイリストを作成。このプレイリストでキース・ヘリングが活躍した時代の空気を音楽で感じることができるだろう。

藤原ヒロシ

藤原ヒロシのプレイリスト

このプレイリストの発表にあたって藤原は、「キース・へリングについて僕が知っているのは、まず1982年にヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンがやっていた「ワールズエンド」という洋服のブランドで、キース・へリング柄をいっぱい使っていたんですよ。ニットもあったしバッヂもあったし、僕も今でも持っているものが多いです。それ以降ですかね、ちょうどヒップホップ文化がすごい勢いで流行り出して、いわゆるグラフィティでも、エアブラシとは対極にあるキース・へリングの一筆書きみたいな感じのものも流行っていったんですね。それで、その後はグレイス・ジョーンズの身体中にペイントしたりとか、音楽やカルチャーの1つとして、キース・へリングは上手く入り込んで、本当のアートとストリートカルチャーを行き来しているような存在だなと思いました。ちょうどそのころ、原宿のピテカントロプスというクラブに彼が来て、壁中にいろいろ描いたりしてましたね。僕もお会いしたことがあるし、でも僕は実は作品そのものにそこまで興味があるわけでもなかったので、自分で描いてもらうとかはしたことはなかったんですけど、僕の周りの人たちは普通に紙コップに描いてもらったりしてました。そういうものでも今、残っていたらすごい貴重なんじゃないかなと思います」と、コメントを寄せた。

他にも、キッズが家や会場で楽しむことができる、キース・ヘリングのワークシートが配信されていたりするので、公式サイトをチェックしてみてほしい。

「キース・ヘリング展」ワークシート for Kids

2023年も残りわずか。キッズと一緒に今年最後のアートを楽しむなんてどうですか!?

◼︎event information 「キース・ヘリング展 アートをストリートへ」
会期:2023年12月9日(土)〜2024年2月25日(日)
時間:10:00〜19:00(月〜木)、10:00〜20:00(金・土)
※年末年始は、11:00〜18:00
休み:会期中は無休
会場:森アーツセンターギャラリー
住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
入場料:一般、大学生、専門学生 ¥2,200、中高生 ¥1,700、小学生 ¥700
※小学生以下無料。事前予約制(日時指定券)
https://kh2023-25.exhibit.jp

<巡回情報>
神戸会場:2024年4月27日(土)~6月23日(日)
会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟3階 
福岡会場:2024年7月13日(土)~9月8日(日)
会場:福岡市美術館
名古屋会場:2024年9月~11月(予定)
静岡会場:2024年11月~2025年1月(予定)
水戸会場:2025年2月~4月(予定)